Feb 09 2012
∞
“
Tweet
北ヨーロッパ人の祖先はⅠ型糖尿病と引き替えにどのような遺伝上のメリットを得たのであろうか。この事を知るには気候変動、しかも氷河期までさかのぼる必要があるとの事である。氷河期には人間は寒さにふるえるがその動きによって筋肉に備蓄してある糖を燃焼して熱を発生させるのである。糖もアルコールと同じく不凍剤の一種であるので液体(この場合血液)の糖分が多い程氷点は下がる。そこでこの目的のため(寒さに対抗するため)寒くなると水分を外部に出し(尿量が増える)糖の体内濃度を高めたのであろうと推測されている。血液中の糖分を高めて氷点をさげ氷河期を乗り切った我々の祖先と同じである。要するに極寒(時にマイナス160度以下)に対応するために、血液が凍結しないように糖分を蓄積して氷点を下げたのであろう。
従って1万3千年程前に突然始まった氷河期における人類の適応又は進化が現在は糖尿病として我々の遺伝子に残ってしまったのであろう。Ⅰ型、Ⅱ型糖尿病の発端は人間の氷河期における寒さに対する適応の結果ではないかと考えられる所以である。つまり糖尿病は進化上の氷河期における適応の遺産物と言える。現代の地球の温暖化した環境では高血糖の使いみちがないので行き場を失った血糖は血液中にどんどんたまってゆき、重症の糖尿病になる、そして糖尿病患者の数が益々増加すると考えるのもある面科学的でないかも知れないが一つのトピックスとしては興味深い。